もう感情的に怒鳴るのはやめたい!親のイライラを9割減らす「ビデオカメラ観察術」とは?
「また今日も、子どものささいなことで怒鳴ってしまった…」
お子さんの寝顔を見ながら、そんな罪悪感と自己嫌悪でため息をついていませんか?
「本当はもっと笑顔でいたいのに」
「良かれと思って叱っているのに、どうして伝わらないんだろう?」
私の開催する「子育てコーチング勉強会」の事前アンケートでこれらのお悩みが寄せられました。
こんにちは。オンラインライフコーチング「There Will Be Answers.」代表の常岡洋人です。
私自身も10歳の男の子を育てる父親として、そのお気持ちが痛いほど伝わってきました。
でも、もしその止められないイライラが、あなたの愛情や我慢が足りないせいではなく、単にお子さんへの「見方」を少し変えるだけで解決できるということを、ぜひ知っていただきたいと思います。
この記事では、プロコーチである私自身も実践し、多くのご家庭の親子関係を改善してきた、たった一つのシンプルな技術をご紹介します。
なぜ私たちは、感情的に叱ってしまうのか?
結論から言うと、私たちは子どもの行動をありのままに見ているようで、実は見ていないからです。
私たちは無意識のうちに、子どもの行動に「きっとこうに違いない」という“解釈”や“意味づけ”というフィルターをかけて見てしまっています。
例えば、子どもがリビングにおもちゃを散らかしたままテレビを見ていたとします。
その時、あなたの頭の中にはどんな言葉が浮かぶでしょうか?
「また散らかして!だらしない子だ」
「私の言うことを無視している」
この「だらしない子だ」「無視している」というのが、親の“解釈”です。私たちは、子どもの行動そのものではなく、このネガティブな解釈に対してイライラし、感情的に反応してしまうのです。
この「解釈の色眼鏡」を外してみることが、イライラ地獄から抜け出すための、最も重要で効果的な第一歩となります。
イライラを止める技術「ビデオカメラ観察術」とは?
そこでご紹介したいのが、私が子育てコーチングでお伝えしている「ビデオカメラ観察術」です。
これはその名の通り、まるで自分がビデオカメラになったつもりで、目の前の出来事を「評価や解釈を一切入れずに、事実だけを記録する」という、誰でもできるシンプルな技術です。
具体的なやり方は、たったの3ステップです。
ステップ1:心の中の「良い/悪い」の判断を止める
まず、目の前の光景に対して「またやってる…(悪い)」「ちゃんとしててえらい(良い)」といった心の中のジャッジを、意識して一旦停止します。
ステップ2:事実だけを客観的に記録する
次に、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」という5W1Hのパーツだけを、頭の中か、できればメモに書き出します。
(NG例)長男がリビングを散らかして、だらしなくテレビを見ている。
(OK例)午後6時、リビングで、長男が、床におもちゃを3つ置いて、ソファに座ってテレビを見ている。
いかがでしょうか。後者の方が、不思議と「心がざわつかない」と感じませんか?
ステップ3:記録した「事実」から背景を考える
事実だけを客観的に眺めてみると、今まで見えなかった子どもの状況や気持ちが、自然と見えてきます。
「そういえば今日は学校で疲れる行事があったな」
「さっきまで夢中になっていた遊びの途中だったのかもしれない」
この「〜かもしれない」という冷静な仮説が立てられるようになると、頭ごなしに叱るのではなく、「少し疲れたかな?」「お片付け、5分後に一緒にやろうか」といった、建設的な声かけに自然と変わっていくのです。
【ケーススタディ】「言うこと聞かない!」が「自分でできた!」に変わるまで
この「ビデオカメラ観察術」のケーススタディをご紹介します。
あるお母さんの悩みは「9歳の長男が、何度言ってもランドセルを玄関に置きっぱなしにすること」でした。毎日「片付けなさい!」と怒鳴っては、親子で険悪なムードになるのがお決まりでした。
そこで彼女はまず、怒鳴る代わりに「観察」を始めました。
すると、「玄関にランドセルを置く」という行動の直後、息子さんは必ず「洗面所で手を洗い、リビングの冷蔵庫からお茶を飲んでいる」という行動パターン(事実)が見えてきました。
彼は「片付けをサボっていた」のではなく、子どもなりの「帰宅後のルーティン」があったのです。
この事実に気づいた山内さんは、声かけを一つだけ変えてみました。
「ランドセル片付けなさい!」ではなく、
「お茶を飲んだら、そのままランドセルを2階に持っていこうね」
子どもの持つ元々のルーティーンに組み込むことで、息子さんは自分でランドセルを片付けられるようになりました。
まとめ:あなたの子育ては「技術」でもっと楽しくなる
感情的に叱ってしまい、後悔するのは、あなたの愛情が足りないからでも、性格の問題でもありません。
必要なのは「もっと我慢する」という根性論ではなく、親子関係を円滑にするための具体的な「技術」です。
今回ご紹介した「みる(観察)」の技術は、子育てコーチングの重要なスキルなのです。
この後、観察して見えてきた状況を元に、子どもの行動を計画的に育てる「つくる」、そして、いざという時に子どもの命と安全を守る「かえる」というステップを学ぶことで、あなたの子育てはもっと楽に、もっと自信が持てるものに変わっていきます。
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