「パートナーが分かってくれない…」マレーシア教育移住で意見が対立した時、最初にすべき“たった一つ”のこと

こんにちは。ライフコーチの常岡です。

マレーシアへの教育移住。それは、お子様の未来を豊かにする、大きな可能性を秘めた素晴らしい選択です。しかし、この大きな決断を進める中で、多くのご家庭が一度は直面する、ある「壁」があります。

それは、パートナーとの意見の対立です。

「私は子どもの自主性を育むIB教育に魅力を感じるけど、夫は学術的に評価の高いイギリス式が良いと言って譲らない…」

「妻はすぐにでも移住の準備を始めたいようだけど、僕は仕事のタイミングや経済的なリスクを考えると、まだ慎重になるべきだと感じている…」

「学校選びの基準が、夫婦で全く違う。話せば話すほど、溝が深まっていく気がする…」

お子様のことを真剣に想えば想うほど、愛情が深ければ深いほど、お互いの「正しさ」がぶつかり合ってしまう。そんな苦しい状況に、心を痛めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

教育移住という、家族の未来を左右する一大プロジェクトだからこそ、パートナーとの意見の相違は、自然なプロセスです。そして、これは決して悪いことではありません。むしろ、この機会は、ご夫婦の価値観をこれまで以上に深く共有し、家族としての一体感を強める、またとないチャンスとなるのです。

では、意見が対立した時、私たちは何から始めるべきなのでしょうか?

もっと多くの情報を集めることでしょうか?
第三者の意見を聞くことでしょうか?
あるいは、相手を説得すべく議論を続けることでしょうか?

どれも一つの方法かもしれませんが、私がライフコーチとしてまずお伝えしたい、最初にすべき“たった一つ”のことがあります。

それは、「どちらの意見が正しいか」という議論(What)から離れ、「なぜ、パートナーはそう願うのか」という愛情(Why)に焦点を当てることです。

目次

「正しさ」の戦いをやめ、「願い」の背景にある愛情を探る

意見が対立している時、私たちは無意識のうちに「自分の意見(What)が正しい」ことを証明しようと、様々なデータや理屈を並べて相手を説得しようとしがちです。しかし、この「正しさの戦い」は、お互いを消耗させ、感情的なしこりを残すだけで、建設的な結論にはなかなかたどり着きません。

ですが、その意見の裏側には、必ず「子どもを幸せにしたい」「家族の未来を守りたい」という、共通の愛情が隠されているのです。

例えば、「学術的に評価の高いイギリス式が良い」と主張するパートナーの心の奥には、「変化の激しい時代でも、確かな学力を身につけて、将来困らないようにしてあげたい」という、深い愛情と親としての責任感が隠れているのかもしれません。

また、「まだ慎重になるべきだ」と主張するパートナーの背景には、「無計画な移住で家族を経済的なリスクに晒したくない。安全な土台を築いた上で、最高のスタートを切らせてあげたい」という、家族を守ろうとする強い愛情があるのかもしれません。

この、相手の言葉の奥にある「ポジティブな意図」や「愛情という名の願い(ニーズ)」に気づき、そこに寄り添うことから始める。それが、対立を対話へと変える、最も重要で、そして最もパワフルな第一歩なのです。

では、どうすれば相手の心の奥にある「願い」に触れることができるのでしょうか。
有効なのは、相手を問いただすのではなく、純粋な好奇心を持って、優しい質問を投げかけることです。

「あなたがそう考えるのは、子どもの未来を心から考えてのことなんだね。もう少し、その想いを聞かせてもらえるかな?」

この一つの質問が、不毛な「正しさの戦い」に終止符を打ち、お互いの愛情を確認し合う、温かい対話の始まりへと、あなたたちご夫婦を導いてくれるはずです。

対話のヒント:具体的な質問フレーズ

  • パートナーが特定の学校やカリキュラムにこだわる時:
    「あなたが〇〇校(〇〇式)に魅力を感じるのは、子どものどんな力を特に伸ばしてあげたいと願っているから?」
  • パートナーが経済的な懸念を示す時:
    「あなたが心配してくれているおかげで、私たちも現実的な計画を立てることができるよ。あなたが家族のために『これだけは守りたい』と感じている経済的な安全ラインは、どのあたりにあるのかな?」
  • パートナーが移住のタイミングに慎重な時:
    「あなたが『今じゃないかも』と感じているのは、どんな条件が整えば『今だ!』と確信に変わると思う?そのために、私にできることはあるかな?」

これらの質問に、すぐに答えが返ってこなくても構いません。大切なのは、相手の意見を尊重し、その背景にある想いを一緒に探求しようとする、あなたの誠実な姿勢そのものです。

この対話の「心構え」は、マレーシア教育移住という大きな決断を下す上で、そしてその後の長い人生を共に歩んでいく上で、何物にも代えがたい、あなたたちご夫婦の財産となるでしょう。


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