教育移住っていくらかかるの?国ごとの学費・学校事情を比較|家族の未来を考える。
「子どもの教育のために海外移住してみたいけど、ぶっちゃけ、いくらかかるの?」
「たくさん国があるけど、どこがいいんだろう?」
最近、教育移住に関心を持つ方が増えていますね。でも、具体的なお金の話や国選びとなると、分からないことだらけで不安になるかもしれません。海外移住で子育てする場合の費用って、いったいどのくらいなのでしょうか?
この記事を読むと、こんなことが分かります:
- 教育移住に必要な費用って、具体的にどんなものがあるの?
- お金の話、どう考えたらいい?
- 日本人に人気の教育移住先10カ国の学費の目安と学校の雰囲気は?
- 「こんなはずじゃなかった!」を防ぐための考え方のヒント
この記事が、あなたとご家族にとって「これだ!」と思える選択をするための、ちょっとしたお手伝いができれば嬉しいです。まずは、気になる「お金」の話から見ていきましょう。
教育移住にかかる費用の内訳 – こんなところにもお金がかかる!
教育移住には、どれくらいのお金がかかるのでしょうか? 実は、授業料以外にも色々な費用がかかります。どんなものがあるか、教育移住の費用の内訳をざっくり見てみましょう。
- 学費(授業料):
- 公立の学校: 住む国や地域、親のビザ(滞在許可証)の種類によって、子供の学費が無料のこともあれば、留学生としてお金がかかることもあります。当然と言えば当然ですが、行く国によって全然違います。
- 私立の学校やインターナショナルスクール: 一般的に公立より高めです。同じ国でも学校のネームバリューや設備、どんな教育をしているかで、金額はピンキリ。海外の教育費の平均で調べても、学校ごとの差が大きいので、個別にチェックすることが大切です。
ちなみに、2025年4月時点の主要国の高等教育における教育費の平均の例は下記のとおりです。
※2025年4月時点の為替相場で計算しています。- アメリカ州立大学(非居住者):年間学費平均2万2698米ドル → 約333万5000円
- アメリカ私立大学:年間学費平均3万8185米ドル → 約560万8000円
- オーストラリア大学(年間授業料):オーストラリアドル換算で1万5000~3万5000豪ドル → 約135万~315万円
- 学費以外の教育のお金:
- 入学金、施設費代、制服代、スクールバス代、クラブ活動費など。学校によっては寄付をお願いされることも。
- 行くまでのお金(渡航費・ビザ):
- 家族みんなの飛行機代、ビザを取るためのお金(業者にお願いしたらその手数料も)。ビザの種類によっては事前の健康診断も必要です。
- 現地での生活費:
- 家賃、食費、水道光熱費、スマホ代、インターネット代、交通費、洋服代、レジャー代など、毎日の暮らしにかかるお金。物価は国や街によって全然違います。その国の物価のみならず、日本円で収入を得ている場合は為替相場の影響も大きいです。移住後の生活コストは、しっかり考えておく必要があります。
- 住むところのお金:
- 家を借りる保証金(敷金みたいなもの)、家具や家電を買うお金、日本からの引っ越し代(輸送費)など。
- 保険のお金:
- 行ってすぐ必要な海外旅行保険や、現地で入る医療保険など。国によっては必ず入らないといけない場合も。
- その他いろいろ:
- 行く前や行った後に、親子で語学を学習するお金、現地の不動産屋さんや学校選びなどのエージェントにお願いするお金、日本に一時帰国するお金、何かあったときのための予備のお金など。
これらの項目をリストにして、行きたい国の物価やルールを調べていくと、どれくらいお金が必要か、だんだん見えてきます。
オンラインライフコーチングサービス「There Will Be Answers.」
こんにちは! オンラインライフコーチングサービス「There Will Be Answers.」のライフコーチ、常岡です。「ココロとアタマとカラダの声をぜんぶ聴く」を大切にしながら、皆さんが人生の分岐点に立った時に、伴走しています。
なんでライフコーチが「教育移住」の話をするの?って思うかもしれませんね。それは、教育移住って、ただ学校を選んで引っ越すだけじゃなくて、「家族みんなのこれからの生き方」を考える、すごく大きなテーマだからなんです。
「海外移住コーチング」では、移住のための国選びから移住後のスタートダッシュまでコーチング視点でのサポートを提供しています。
私は、クライアントさんの悩みや目標に対して、「こうすればいいよ!」と答えを教えるんじゃなくて、その人の中にある「本当のニーズ」を見つけるお手伝いをしています。そのために、その人の気持ち(ココロ)や考え(アタマ)、そして「こう感じる」(カラダ)っていう声に、じっくり耳を傾けます。
教育移住を考えるときって、お金や手続きのこと(アタマ)だけじゃなく、「楽しみだな」とか「大丈夫かな」っていう気持ち(ココロ)、そして「実際に住んだらどんな感じかな」(カラダ)っていうのが、全部ごちゃ混ぜになりますよね。そういう色々な声をちゃんと聴きながら、家族みんなが「これでよかったね」って思える選択をするために、ライフコーチ的な見方が役に立つと思っています。
「お金」とどう付き合う? 教育移住の費用、こんな風に考えてみませんか?
さて、国ごとの詳しい話に入る前に、教育移住で避けて通れない「お金」のこと、少しだけ違う角度から見てみませんか?
教育移住には、確かにお金がかかります。「うわ、こんなにかかるなら無理かも…」って落ち込んだり、逆に「子どものためだもん、いくらでも出す!」って無茶な計画を立てちゃったり…。お金のことって、気持ちがすごく揺れますよね。
ライフコーチングでは、お金は「やりたいことを実現するための道具(ツール)」と考えます。大事なのは、「そのお金で、何をしたいのか?」「どんな『大切にしたいこと』を叶えたいの?」ってことです。
かかる費用を見て、「高い!」「安い!」って一喜一憂してしまいますが、どうぞ落ち着いて。
- 「この予算で、私たち家族にとって一番大事な教育体験って何だろう?」
- 「授業料が高くても、それによって得られること(例えば、特別なプログラムや色々な国の子との出会い)は、私たちが大事にしてることと合ってるかな?」
- 「費用を抑えるとしたら、何を一番大事にして、何を諦められるかな?」
こんな風に、かかるお金と、自分たちが「これを大事にしたい!」と思うことをつなげて、少し離れたところから全体を見てみるのがポイントです。お金のことで不安になるのは当たり前。その気持ちも認めつつ、「それでも、教育移住で本当に手に入れたいものは何?」っていう一番大事な問いに戻ることで、冷静に、そして前向きに、お金の計画と向き合えます。
家族で移住するときの教育プランを考えるとき、この視点があると、限られた予算の中で一番いい選択をする助けになるはずです。
国別比較:学費と学校事情を見てみよう(小学校低学年くらいを目安に)
では、日本人に人気の教育移住先候補について、Year 3(7-8歳、日本の小学校低学年くらい)の年間の学費を中心に、学校の雰囲気などを見ていきましょう。
【大事な注意点】ここに書いてある情報は、あくまでも目安です。最新情報を必ずご確認ください。
- 学費は、学校や教育内容、その年、為替(円と現地の通貨の交換レート)によって、すごく変わります。ここに書いてある金額は、「ふーん、これくらいなんだ」という参考程度にしてください。
- 入学金や施設費、教科書代、スクールバス代などは、別に必要になることがほとんどです。
- 公立の学校の学費は、親のビザの種類で大きく変わります(無料のことも、有料のことも)。
- 国によってはビザのルールや教育の仕組みは、頻繁に更新されます。
必ず、行きたい国の在日大使館や、現地の移民局、教育関係の役所、そして行きたい学校のホームページなどで、最新の正しい情報を自分で確認することが大切です。
国 | 学校のタイプ例 | 年間の学費の目安 (インター/私立: Year 3) | 特徴・学校のこと・気をつけること | 情報の確認先 (例) |
---|---|---|---|---|
マレーシア | インターナショナルスクール | 80万円~250万円くらい | イギリス式の教育が多い。欧米に比べると学費が安い学校から、有名な学校まで選択肢が多いのが魅力。色々な国の人がいる環境。「マレーシアのインターで学費が安いところ」を探す人もいますが、学校の質や設備も色々なので、よく見ることが大事。 | マレーシア教育省、マレーシア入国管理局、在日マレーシア大使館 |
カナダ | 公立の学校 (※)、 私立の学校 | 180万円~450万円くらい | 親が働いたり学校に行ったりするビザなら、子どもは公立が無料になる州が多い(要確認)。教育レベルが高いと言われ、みんなを受け入れる雰囲気が強い。州によってルールが違う。「カナダの教育移住で公立へ」と考えるなら、親のビザがカギ。私立は独自の教育や少人数なのが特徴。バンクーバーやトロントは生活費が高め。 | カナダ移民・難民・市民権省 (IRCC)、各州の教育省 (例: BC州)、在日カナダ大使館 |
オーストラリア | 公立の学校 (※)、 私立の学校 | 200万円~400万円くらい | 留学生は、公立でもお金がかかるのが普通。州ごとにルールや学費が違う。自然がいっぱいで、スポーツも人気。国際バカロレア(IB)の学校も多い。都会は家賃など生活費が高め。オーストラリアに親子留学するときのビザは種類や条件がややこしいので、詳しい人に相談するのも大切。 | オーストラリア内務省、各州・準州の教育省 (例: NSW州)、在日オーストラリア大使館 |
ニュージーランド | 公立の学校 (※),、私立/統合学校(※) | 150万円~350万円くらい | 親が特定のビザなら、公立無料(要確認)。自然の中でのびのび学ぶ感じで、外遊びもたくさん。治安が良いと言われる。NCEAという独自の卒業資格がある。私立や、半分公立みたいな統合学校もある。「ニュージーランドの小学校に留学」は、比較的お金を抑えられるかも。 | ニュージーランド移民局、ニュージーランド教育省、Education New Zealand、在日ニュージーランド大使館 |
シンガポール | ローカルスクール(※)、インター校 | 300万円~550万円くらい | アジアの教育の中心地。教育レベルはすごく高いけど、学費も生活費もめちゃくちゃ高い。インター校はIBとか色々な国の教育が選べる。地元の学校に入るのはかなり難しい。競争が激しい環境。「シンガポールのUWCの学費」(UWCSEAという超有名校)なんかは、世界でもトップクラスの高さ。 | シンガポール教育省、シンガポール人材開発省(ビザ関係)、在日シンガポール大使館 |
イギリス | プレップスクール (私立)、公立(※) | 350万円~600万円くらい (通学の場合) | 昔からの有名私立(プレップスクール、パブリックスクール)が多い。寮に入る学校はもっと高い。教育の質は高いけど、全体的にお金がかかる。公立は基本的に住んでいる人向け。早めに準備を始めるのが大事。 | イギリス政府公式サイト (GOV.UK)、Independent Schools Council (ISC)、在日英国大使館 |
アメリカ | 公立の学校 (※)、私立の学校 | 350万円~700万円以上 | 公立の学校の良し悪しは、住む場所によってすごく差がある。トップクラスの私立はすごく高い。モンテッソーリとか、色々な教育方針の学校があるのも特徴。ビザの種類が多くて複雑。場所によって生活費が全然違う。 | アメリカ国務省(ビザ情報)、アメリカ教育省、National Association of Independent Schools (NAIS)、在日米国大使館・領事館 |
オランダ | 公立(※)、インターナショナルスクール | 150万円~300万円くらい | 比較的お手頃なインター校もある。公立はオランダ語だけど、英語と半々の学校も少しある。自由な雰囲気で、色々な国の人がいる。自転車によく乗る。生活費は場所によるけど、西ヨーロッパの中では中程度。ビザの条件(専門職など)をチェック。 | オランダ政府公式サイト、オランダ移民局 (IND)、Foundation for International Education in the Netherlands (SIO)、在オランダ日本国大使館(逆は在日オランダ大使館) |
フィリピン | インターナショナルスクール、私立校 | 50万円~150万円くらい | 欧米に比べて、学費も生活費もかなり安い。英語が公用語の一つで、英語教育に力を入れている学校が多い。マンツーマンレッスンが充実してたりも。ただ、治安や電気・水道などの面で、注意が必要な場所もある。フィリピンの格安親子留学を探す人もいるけど、学校の質や環境は色々なので、よく考えて選ぶことが大切。 | フィリピン教育省、フィリピン入国管理局、在日フィリピン大使館 |
スイス | インターナショナルスクール、私立校 | 500万円~1,000万円以上 (通学の場合) | 世界的に有名な寮のある学校(ボーディングスクール)が多く、学費は世界トップレベル。色々な言葉(独仏伊英)が使われる。教育の質が高く、安全な環境。インター校はIBが多い。お金持ち向けのイメージ。「スイスのボーディングスクールの費用」はすごく高いけど、最高の教育環境を求める人が考える選択肢。 | スイス政府教育研究イノベーション庁 (SERI)、Swiss Federation of Private Schools (SFPS)、在日スイス大使館 |
※ 公立の学校について: 表の(※)は、基本的にはその国の人や永住権がある人、特別なビザを持つ人向けです。留学生はお金がかかったり、入れなかったりすることが多いです。統合学校(ニュージーランド)は元々私立で、国から援助を受けている学校。ローカルスクール(シンガポール)は国民が優先で、外国人が入るのはとても難しい。必ずそれぞれの国の最新のルールを確認してください。

【ライフコーチ的アドバイス】
この表を見て、「やっぱり高いなあ…」「ここなら行けるかも?」とか、色々感じたかもしれませんね。大事なのは、数字だけを見て「決めた!」とか「やめた!」ってなるんじゃなくて、「そもそも、なんでこの国(学校)がいいと思ったんだっけ?」という最初の気持ち(WHY)と合わせて考えることです。例えば、「色々な文化に触れさせたい」っていうのが一番大事なら、学費だけじゃなくて、その国の雰囲気や学校にどんな子がいるかも大事なポイントになります。「お金は抑えたいけど、英語環境は欲しい」なら、どれくらいの英語力や教育内容を求めるかで、マレーシアやフィリピン、あるいは(親のビザが取れれば)カナダの公立などが候補になるかもしれません。選択肢を考えるときは、いつも「かかるお金(HOW MUCH)」と「大事にしたいこと(WHY)」を比べて考えるクセをつけると、後で「これでよかった」と思える選択をしやすくなりますよ。
まとめ:お金と「大切にしたいこと」のバランスを見つけよう
教育移住でどの国、どの学校を選ぶかって、まさにかかるお金と「これを大切にしたい!」という気持ちのバランスを見つけていく作業です。今回見たように、国や学校によって、学費も教育の中身も全然違います。
- お金(HOW MUCH): 具体的に何にどれくらいかかるかを知って、現実的なお金の計画を立てる。
- 大切にしたいこと(WHY): なんで教育移住したいのか、子どもにどんな体験をしてほしいのか、家族みんなでどんな生活を送りたいのか、という本当に望んでいることをはっきりさせる。
- 情報(WHAT/WHERE): 国の役所や学校のホームページなどで、最新の正しい情報を集めて、比べる。
これらを色々な面から考え合わせて、あなたのご家族にとって「一番価値がある!」と思える選択を見つけることが大切です。「高いから無理」「安いからここにしよう」とすぐに決めつけるんじゃなくて、「このお金をかけることで、私たちは何を手に入れられるんだろう?」という見方を忘れないでくださいね。
教育移住は大きな決断。情報を集めたり計画したりする中で、迷ったり不安になったりするのは、当たり前のことです。
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教育移住という大きな決断。情報はたくさん集めたけど、「結局、どの国が私たちにピッタリなんだろう?」「本当にお金をかける価値はあるのかな?」「家族で意見が合わない…」そんな風に悩んでいませんか?
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あなたの、そしてご家族の未来に向けた大切な一歩を、心から応援しています。
おことわり:
この記事は、教育移住についての一般的な情報をお伝えするものです。特定の国への移住や、お金(投資)、法律、税金についてのアドバイスではありません。ビザ、法律、税金、教育の仕組みについての最新の正しい情報は、必ずそれぞれの国の政府機関、大使館、領事館や、弁護士さん、会計士さんなどの専門家にご確認ください。
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