本当にマレーシア? なぜ「教育移住」? 周囲の声に惑わされず、自分の「本音」と繋がるための自己対話ノート術

こんにちは。ライフコーチの常岡です。

マレーシアへの教育移住。その決断に向けて情報を集め始めると、私たちの周りにはたくさんの声が聞こえてきます。

「マレーシアは物価も安いし、教育水準も高くて最高よ!」という、経験者の熱のこもった推薦。
「子どもが小さいうちから英語環境に身を置くのは、絶対に将来のためになる」という、教育専門家の言葉。
「〇〇さんのところも、移住してすごく楽しそうに暮らしてるらしい」といった、魅力的な噂話。

これらのポジティブな声は、私たちの背中を力強く押してくれます。しかし、時にその声が大きすぎると、私たちは自分自身の「心の声」を聴き逃してしまうことがあるのかもしれません。

「みんなが良いと言うから、きっと良い選択なのだろう」
「今の日本の教育システムには不安があるから、とにかく海外へ出なければ」

そんな風に、「誰かの正解」「現状からの脱却」が、移住を考える動機になってはいないでしょうか。もちろん、それらも大切なきっかけの一つです。しかし、ご家族の未来を左右するほどの大きな決断だからこそ、私たちは一度立ち止まり、自分自身の心の奥底にある「本音」と、静かに向き合う時間を持つことが何よりも大切なのです。

今日は、周囲の声や情報というノイズから少しだけ離れ、あなたが本当に望む未来を描き出すための、シンプルで強力な「自己対話ノート術」をご紹介します。

目次

ステップ1:全ての制約を取り払う「魔法の質問」

まず、ノートとペンを用意してください。そして、静かで、誰にも邪魔されない時間と場所を確保しましょう。深呼吸を数回繰り返し、心を落ち着けたら、自分自身に、この「魔法の質問」を投げかけてみてください。

「もし、お金の心配も、時間の制約も、周りの意見も、世間体も、何もかもが無かったとしたら…」

「私は、子どものために、そして私自身の人生のために、本当はどんな選択をしたいのだろう?」

この質問に、すぐに答えを出す必要はありません。大切なのは、普段は無意識のうちにかけている「~べき」「~しなければならない」という心のブレーキを、一旦すべて取り外してみることです。

もしかしたら、答えはやはり「マレーシア教育移住」かもしれません。

あるいは、もしかしたら、「本当は日本の地方で、自然に囲まれてのびのびと育てたいのかもしれない」「本当は、移住ではなく、今の場所で〇〇を始める方が、家族は幸せなのかもしれない」といった、全く予期せぬ「本音」が顔を出すこともあります。

どちらにせよ、そこに現れた答えは、誰のものでもない、あなただけの真実の願いです。

ステップ2:感情のジャーナリング – 心の霧を晴らす「書き出す」力

次に、マレーシア教育移住というテーマに対して、あなたが今感じている「期待」と「不安」を、感情と共に全てノートに書き出してみましょう。これは、コーチングの世界では「ジャーナリング」と呼ばれる手法で、頭の中のモヤモヤとした思考や感情を客観的に見つめ、整理するための非常に有効な方法です。

  • 「マレーシア教育移住に、私が期待していること」
    (例:「子どもが多様な文化に触れて、偏見のない人間に育ってほしい」「私自身も、新しい環境で自分の可能性に挑戦してみたい」「家族で過ごす時間が増え、絆が深まるかもしれない」など)
  • 「マレーシア教育移住に、私が不安に感じていること」
    (例:「本当にうちの子は、新しい学校に馴染めるだろうか」「もし、うまくいかなかったら、どうなってしまうのだろう」「自分のキャリアが中断してしまうのが怖い」など)

ポイントは、綺麗にまとめようとせず、頭に浮かんだ言葉をそのまま、検閲せずに書き出すことです。そして、それぞれの項目について、「そのように期待(または心配)すると、どんな気持ちになるか?」も書き添えてみましょう。例えば、「ワクワクする」「心が軽くなる」「胸が締め付けられる」「胃が重くなる」といった、身体的な感覚に注目してみましょう。

全てを書き出した後、そのノートを少し離れた場所から眺めてみてください。まるで、自分以外の誰かの相談に乗っているかのように。そうすることで、あなたは自分の思考や感情のパターンに気づき、漠然とした不安の正体を、より冷静に、そして客観的に捉えることができるようになるはずです。

ステップ3:「本音」から「教育の軸」へ

この自己対話を通じて見えてきたあなたの「本音」こそが、ご家族の「教育の軸」を形作る、最も大切な核となります。

もし、あなたの本音が、やはり「マレーシア教育移住」という方向を指し示しているのであれば、それはもう「誰かが良いと言ったから」という借り物の羅針盤ではありません。「私自身が、家族とこんな未来を築きたいと、心から願っているから」という、自分の中から湧き出る、力強く、そしてブレることのない羅針盤となっているはずです。

この確固たる軸があれば、この先、どんな情報に出会い、どんな困難に直面したとしても、あなたはもう道に迷うことはありません。自信を持って、ご家族にとっての「最良の選択」を、一つ一つ重ねていくことができるでしょう。


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